さつま芋の魅力   〜個性的な味、豊かな品種〜
サツマイモの伝来
鹿児島で広く栽培されたのは1705年に山川の船乗り前田利右衛門が琉球から持ち帰り栽培したのが始まり。近所の人に分け与え近隣の村々に広まり薩摩全域に広まったという。江戸時代の享保・天保の大飢饉の際、救荒作物として真価が認められ全国へと広がった。青木昆陽が徳川吉宗に「蕃諸考(特色や栽培方を記した」を提出したことも大きな要因である。
40種以上の品種のサツマイモファミリー
サツマイモは窒素肥料の3倍から4倍のカリウム肥料を施肥することが良いとされている。
草木灰には水溶性のカリが多いため鹿児島ではサツマイモとジャガイモは「へ(灰の意)」で作ともいわれている。現在、鹿児島では焼酎ブームもあり、「シロユタカ」「コガネセンガン」の割合が多い。デンプン原料用でみると、「シロユタカ」「サロサツマ」の作付けが多い。
 
<コガネセンガン>
全作付けの33%(03年)を占める。デンプン含有が高く、味も良い。デンプン原料用、焼酎用加工用、青果用と幅広い用途で使われている。鹿児島県の奨励品種。
<シロユタカ>
「コガネセンガン」よりもデンプン含有率が高い。サツマイモ個数が多く、多収となる品種。デンプン原料用に使用され、鹿児島県での作付け面積も35.4%と増えてきている。
<シロサツマイモ>
サツマイモ個数は少ないが、1個重が大きく多収となる品種。デンプン含有率と貯蔵性が上記の「コガネセンガン」より優れている。
<コナホマレ>
2000年に品種登録されたもの。品種名はデンプン含有率が高い品種であることを表している。
<ダイチノユメ>
2003年に品種登録された。収量、デンプン含有率ともに「コガネセンガン」「シロユタカ」を上回る。
<高系14号>
青果用の主力品種として広く全国で栽培されてきた。食味が良く、加工用として栽培されている。
<ベニサツマ>
「高系14号」の選抜種「土佐紅」の中から鹿児島に適した優良株を選抜したもの。「高系14号」に比べ、肥大が早く、早堀に適している。皮色が濃紅色で用途は青果用。「高系14号」の選抜種の中には「鳴門金時」「宮崎紅」がある。
<安納紅>
在来種「安納いも」の選抜種。皮色は褐紅色で鮮やか。形状のそろいがよく、食味が良い。蒸し芋にすると、果肉色が橙色へ変化する。用途は加工用、青果用。
■サツマイモの調理のポイント サツマイモに含まれるビタミンCは加熱しても崩れにくいため、電子レンジを使っての調理も安心。但し、電子レンジでは糖度が高くならず甘みが出ない。ゆっくり加熱した方が良い。


 人参の魅力   〜個性的な味、豊かな品種〜
日本への伝来は江戸時代から
原産地はアフガニスタンのヒマラヤ山脈とヒンズークシ山脈の合流する山麓地帯であるとされており、アフガニスタンで栽培化され、東西に広がり、金時人参、大長人参などのように東洋系の「にんじん」と五寸人参に代表される短根の西洋系の「にんじん」になった。
日本への伝来は江戸時代初期『多識編』という文献に初めて紹介されていることから17世紀前半とされている。薬用の「高麗人参」などで代表されるように品質的には東京系の「にんじん」の方が上なのだが、明治以降長根で収穫しにくいので短根で扱いやすい西洋系の「にんじん」に主流が変わった。
日本へ渡来した人参は日本で古くから知らていた薬用人参(朝鮮人参)と根の形と葉の形はセリに似ていることから、当初「芹人参(せりにんじん)」と呼ばれていたがだんだん「芹」がとれて「人参」となった。 今ではクセがなく甘みが強い西洋種が主流となり、金時人参のように濃い赤色長さのある東洋系の人参が栽培しにくいことがネックになり、オレンジ色で甘みの強い西洋系が主流になっている。東洋系の赤い根はリコピン、オレンジ色の色素はビタミンAとしての効果が大きいベーターカロチンによるもの。
人参の本来の旬は9月から11月(冬の代表野菜)
冬人参は夏に比べるとベーターカロチン量、総カロチンが多く酸味が少ないという特徴があり、香味成分が多く味が良い。

<美味しい人参の見分け方>

@色が均一で形の良い物 
A皮がツルンとしていてハリがあり色が濃く鮮やかな物 
B軸の切り口が太いものは芯が太くて中が堅いので避ける、又芯の直径が太くその周りが青かったり黒ずんでいる物は甘みにかける
C形は太めで先端が丸くつまっているものが良いといわれている。
<向陽>
晩抽・早太りで良質・多収性に富む
<勝陽五寸>
低温期の太りと色つきが早く早期収穫が可能
<Dr.カロチン>
大変作りやすいので、減農薬・減肥料栽培に適した家庭菜園向きの品種
<金時人参>
甘みが豊富、正月料理や日本料理に多く使われる。
<島人参>
黄色くて細長いごぼうのような珍しい品種
<ベーターリッチ>
晩抽性で耐寒性に優れ、周年栽培可能な中生種


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